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Ring

 

 

 

 

おかげさまで今年最後の大阪個展も無事に終了致しました。

お運び頂いた皆様に心よりお礼申し上げます。

 

今年で10回目でしたでしょうか、大阪個展で出展しました絵付け師 室田志保氏による薩摩ボタンを使った作品たちをご紹介致します。

 

こちらはベツレヘムというタイトルの薩摩ボタンを使った作品で、

タイトルは祈り。

ピアスとネックレス。

盛り金の技術とプラチナを使用したシンプルな絵付け。大小そしてプラチナ色をイメージしてさまざまな星の大きさと色の真珠を使った星空でひときわ目立つベツレヘムの星をイメージしたピアスとネックレスです。

 

 

 

そしてこちらが紅葉の薩摩ボタンを使ったロングペンダントとリング。

タイトルは紅葉の時。

こちらは室田氏の技術と色彩感性を殺さないように、銀の量感でマイナスのデザインでバランスをとったものに仕上げました。

1年の間で美しく紅葉が染まる時間は短い。

その時間を閉じ込めた懐中時計を意して、紅葉の時というタイトルにしました。

 

 

最後に孔雀の薩摩ボタン。

繁栄と富を象徴するという意味を持つ孔雀。

スクエアの形をいかして、チョーカー風に仕立てました。

選んだ真珠の色もピーコックと呼ばれるもので、まさに孔雀の羽のような色ということで名付けられたものをチョイス。

 

 

 

上が作る前の薩摩ボタンです。

幅2センチ5ミリ程に、描かれた小宇宙の世界。

 

では、薩摩ボタンとは何か。

少しお話ししますと、江戸末期に倒幕運動などのために薩摩藩が外貨や軍資金を得る為に主に輸出していた伝統工芸品のひとつです。

白薩摩と呼ばれた焼き物に薩摩焼の技法を駆使して絵付けをした薩摩ボタンは、ラシャのマントを留めるボタンとして使われていたそうですが、多くは欧米に輸出されたらしく庶民が目にすることはほとんどなかったと言われています。

 

のちに窯元も減り一度途絶えた薩摩ボタンでしたが、絵付け師、室田志保氏によって現代に合ったモダンな絵柄で復活されました。

今でも多くの世界中のボタンコレクターの心を魅了してやまないものです。

私が鹿児島にて活動していた6年間の間に、不思議なご縁があり何度か一緒にお仕事をさせて頂きました。

 

おそらく薩摩ボタンのことは、テレビや雑誌などでしばしばご覧になられてご存じの方も多くいらっしゃったと思います。

 

大阪個展にてこちらの作品は、初日に全てまさにぴったりな雰囲気をお持ちの方々にお嫁入りしてゆきました。

少し寂しさもあり。でも、それ以上に嬉しい瞬間でした。

いつもと違う目線でアクセサリーを作る時間は初心に戻る思いで有意義でした。

 

皆様に感謝です。

 

 

絵付け師 室田志保氏の公式ホームページはこちらです。

小さな宇宙を体感されてみてください。

 

http://satsuma.cc

 

 

 

 

 

2021.11.30

 

 

 

月蝕リング。

 

白い月が銀色の宇宙に吸い込まれるようにして欠けてゆく。

 

照りの美しいマベパールならではのデザインです。

 

 

 

 

上下逆さま使いで手先のイメージが全く変わります。

月が欠けてゆくのか。

月が満ちてゆくのか。

 

キリッと指先まで意識を届けたくなるような表情を組み込んだ、つもりのリングです。

実は個人的に好みです。

が、真珠の在庫なくなり次第で一旦終了となります。

 

10日からの大阪個展、連れてゆきます!

 

 

 

 

 

 

 

2021.11.08

 

 

 

紅珊瑚とピンクパープルのスクエアのパールのコンビネーションリング。

 

 

 

 

はめると紅珊瑚とパールが離れたまま静止しているように見えます。

紅珊瑚を使用したものは、仕入れが貴重であることもあってか作るとすぐに嫁ぎ先が決まります。

 

今回のリングも追加制作ができませんのでシンデレラリングとなります。

とても色味の優しい赤でした。

着物にも相性が良いかと思います。

 

還暦の記念に紅珊瑚を使ったアクセサリーをオーダーをされることがよくあります。

とはいえ、なかなか入手が困難になっております事情もご存知のようで、皆さん前もってご依頼頂きます。

 

今年も残すところあと2ヶ月弱となりました。

来月の恒例の大阪個展で今年も終わります。

特に今年は早く感じた一年でした。

来年は自由に行動ができるように願うばかりです。

 

 

 

2021.09.28

 

 

 

 

 

現在行われている山口県での個展に出展しました氷山リング。

 

 

 

ボリューミーで表情のある真珠を生かしたデザインのリング。

青みの効いた色の白さもまさに氷のようでした。

 

 

山口での個展の初日にお見えのお客様がインスタでもご覧頂いていたようで即決めのシンデレラでした。

シンデレラリングは、不思議と嫁いでいくのです。

サイズも微妙に変えて作っているのですが、まるで人とモノが引き合っているのかもしれないですね。

 

当然ですが、私自身がシンデレラリングを持つことはなかなか叶わないわけでして。

それは、それで本当は幸せなことなのですよね。

 

表面に出ている部分だけが全てではない。

深層部分を意識できるような人間でありたいものです。

 

本日は、さよならシンデレラリング。

氷山リングのご紹介のみ。ということになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021.07.03

おしゃれ大賞!!鹿児島版!

 

 

 

 

 

先週火曜日で終了しました鹿児島個展でのおしゃれ大賞のご紹介です!

 

 

今回とーっても嬉しかったのは、男性のお客様が何組かいらっしゃったことです。

パートナーのお買い物に付き添いではなく、自分のためのものを見にこられた方々がいらっしゃいました。

 

 

 

 

おしゃれ大賞男性!!

ヨウジヤマモトをよくおめしになられるという大人の男性。

選ばれたのは、弓張月のリングをピンキーとして。

とってもお似合いで、しかも奥様からのバースデイプレゼントという。

お二人で選ばれる姿を見ていると、本当に幸せな気持ちになりました。

こんなシーンに出会うから会場に立つのがワクワクするのです。

作り手冥利に尽きます。

 

とても感じのよいご夫婦で、お話しできた時間も心地よく翌日にもじんわりと余韻が残りました。

 

 

 

そして

こちらがおしゃれ大賞女性!!

 

 

 

 

なんとレザーの切れ端をチョーカーにして、さらにその先端にフィッシュブローチをくっつけて登場。

初めてお会いした時から独特のファッションで、とにかくアクセサリー使いのセンスが上級者。

なかでもブローチ使いはピカイチ。

襟の開き具合に対してチョーカーの下り部分が生む新しいラインを服の一部のように見せていること。

レザーの幅感。長さ感。ブローチの角度。向き。位置。

服ではなく、アクセサリー自体に融合させて新しいアクセサリーにしてしまう、見立ての発想。

一見寂しくなりがちなモノトーンでまとめた装いの胸元に、独特の空気感を演出しています。

抜群の感性です。

会場に居合わせたお客様方からも感嘆の声と拍手が。

 

アクセサリーは自由なのです。

 

リングもどの指にするべきかなんて決まりはない。

女性も男性もない。

当然、年齢も関係ない。

 

好き!使ってみたい!

その気持ちを自由に遊ばせること。

それが装いを楽しむ極意。

 

大人のおしゃれは、変身への迷いなきチャレンジから始まるのだ。

 

そう確信した鹿児島個展でした!

 

 

 

 

 

 

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