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2017.04.21

置かれた場所

 

 

ささやかながら、ここで頑張っています。

 

 

 

 

そんな声が聞こえてきたので、思わずカメラを向けた。

君を応援するよ!

 

こぼれ種で生まれた命は、公園の木のテーブルの朽ちかけた裂け目に居場所を構えた。

モノクロでも撮影してみた。

 

 

不思議なもので、モノクロだと、こんな奇異な場所に生まれて将来が不安です。そんな声が聞こえてきそうだ。

 

どちらもなかなか好きだ。

もうひとこと聞こえた。

 

置かれた場所で咲きなさい。

 

とは、このことだね。

環境のせいにしてはならない。

環境を楽しむ心の余裕が幸福感を千倍にする。

 

駆け出しの頃、私には言葉でこそは聞こえなかったが、このアクセサリー気に入った、君を応援するつもりで買うよ。

きっと沢山のお客様方が、そう心の中でつぶやいたであろう。

今でもそうかもしれない。

頂いた応援は、作品作りを続けることでお返しをすること。

常にそういう風に思っている。

 

産まれたての候のあらゆることを記憶から消さないように、置かれた場所で今日もささやかながら頑張っています…

 

 

 

2017.04.14

間仕切りスト

 

 

友人たちに、自称、間仕切りストと名乗っている。

それくらい四六時中あちこちをちまちま整理、収納やっている。

とはいえ、ケッペキショウでは決してない。

私ってちょっと変かな?と思っていたが、案外こんな人いらっしゃるようで、ちょっとホッとします。

先週は、梅雨のような天気が続いたので、香りグッズの収納箱の中を更に小分け収納、分類を済ませひとり悦に入っていた。

 

アロマ小瓶とクリーム用ケースのスペアたち

 

日頃から使えそうなサイズの空き箱を溜め込んでおき、出番がきたら紙や布で中敷きしたり、蓋に貼りこんだりして収納したいものに合わせて、桐板で間仕切りを作る。

パズルをやっているようで、結構夢中になる。

殆ど子供?

 

お香と香立てたち。

 

ぴったり収納されて一目瞭然の状態になると、スカッと気持ちよい!

 

卓上キャンドルスペアたち。

 

 

友人に贈ったオリジナルブレンドアロマキット、贈り物らしくなった?!

 

 

眼鏡の入っていたケースに間仕切り作ったら、大正時代の九谷豆皿がジャストフィット!

 

 

モノの居場所がきちんと決まると、モノがにこにこしているように見えて幸せな気持ちになる。

ま、こちらが勝手にそう見ているだけだろうが。

それでも、気持ちの良いものです。

 

 

 

 

 

2017.04.06

線の仕事

 

 

 

昨日は、しばらくぶりに会った友人と福岡舞鶴城跡公園へと桜を見に出掛けた。

徒歩にて、あっちにふらふらこっちにふらふら、まさに散策。

徒歩移動は新発見が多いので、とても好きなのです。

かれこれ1時間近く歩き続けた。

 

 

 

 

 

途中、とても素敵な和菓子屋さんを発見。

建築が素敵で誘われるようにして入ると、店内も素敵なしつらいで、何より販売されている和菓子のひとつひとつの美しいこと。

友人とじっくりと見入ってしまいました。

接客応対もとても気品があり、気持ちよく、店内に流れる気と同様に凛としていました。

 

持ち帰った和菓子を頂いて、友人と再び感激。

菓子皿に載せた時の美しさ。丁寧な作り。上品な味。

和菓子は洋菓子を越える満足感がある。

それは、自分が日本人であるからだろうか。

料理でも然り。

 

偶然ではないと思うのだけど、お釣りの紙幣が全て新札だったと、友人が話してくれたのを聞き、全てに合点がいった。

 

そして、心の中に透き通る風が充満してゆくようで、その気持ちは幸福そのものにとても似てた。

点の仕事ではなく、線の仕事。

 

全ては延長線上にある。

 

画像とは全く関係ないお話しと相成りまして恐縮でございますが、お花屋さんの25周年記念に頂いた深紅のダリア。

我が家で微笑みをたずさえて、透き通るような風を送ってくれております。

春は、よいなあ。

 

 

 

 

 

 

 

2017.03.30

メイドインジャパン

 

 

 

焙煎屋さんの美味しいコーヒー豆と出会い、久しぶりにハンドドリップコーヒーを飲みたくなった。

 

 

 

 

フレンチプレスで愛飲している我が家には、ハンドドリッパーそのものがない。

心地よい春の陽射しに誘われ、この頃よく見かける一杯だてのものを探しに出かけた。

まず、品揃えの豊富なキッチングッズを売っている大型店へ。

そのあと、よく行く焙煎屋さんに立ち寄ってみた。

そこに、大型店で見た同じメーカーの同じ陶器製で明らかに違うものがあった。

 

聞けば波佐見焼のものだと言う。

どうりで、青みがかった清潔感のある白はとても気品があり美しかった。

同じメーカーのロゴマークが入っているのに、佇まいが違う。

紛れもなく気を発していた。

そもそも日本生産をしていたのだが、量販の流れにおされ母国生産でなくなってしまっていたらしい。

しかし、ここにきてメイドインジャパンであろうと、技術の確かな波佐見焼に依頼しているラインである、と店主が訥々と語ってくれた。

量販店で見たものの倍の金額だった。

迷わず買って帰宅。

 

豆を挽き、お湯が沸く間、店主が少しだけ違いを話してくれた部分をしげしげと眺め入った。

コーヒーが抽出されて落ちてゆく3つの穴の大きさの緻密さ、ペーパーがセットされる部分の内面の溝の彫りの深さと均一さ、縁の太さと細工。

なるほど、量販店で見たものとあちこちが違う。

この違いが、気を発していたのだ。

そして、本体の裏を見た途端思い出した。

何かの本で読んだのだが、海外赴任した著者が当時よく聞かされたという話だ。

トヨタの車のバンパーを外すと、裏までそれがまるで表であるかのように磨いてあり、異国の車メーカーがとても驚いた。という。

 

伝統芸と技術。

何よりもモノつくりというスピリッツ。

何に時間とお金を使うか、文字どうり自由な時代だ。

うんざりするほどモノも溢れている。

選び放題だ。

 

今日、自分が量販のものより倍の価格を払いこれを選んだように、誰かが自分の作ったモノを選んで下さるような仕事をしなければ。

 

波佐見焼のハンドドリッパー。

九州人として、

且つ、モノつくりの端くれとして、とても力強いメッセージを送って貰ったように感じ、実に美味なる趣深い一杯のコーヒーとなった。

 

 

 

2017.03.24

愛着のある街

 

 

博多湾。

 

関東方面から福岡への飛行機は、この湾の上空を飛んでゆく。

福岡のキーウエスト。志賀島へと続く両サイドを海に挟まれた一本道を超え、機体が大きく傾き着陸態勢となる。

 

 

 

 

博多湾に反射する夕刻の水面を上空から眺めるのが、なかなか好きだ。

飛行機席はいつもアイルシートをリクエストするが、帰り便は決まって窓側の席に座り、この辺りの上空に近づくとipodでお気に入りの曲を選曲し、小さな窓に額をぴったりくっつけて眺め入る。

 

今はこの湾の一部は埋め立てられ人工島となり、高層マンションが続々と建ち上がり都市計画が進められている。大きな病院も移転した。

 

 

 

街は進化し、装いを変えてゆく。

かつてこの湾の一部には蒙古軍も攻めてきた、千利休も訪れた。

 

この頃では、タイタニック号よろしく異国の豪華客船が定期的に停泊している。

 

就職のために越してきて初めて福岡に住んだのは、博多湾が見下ろせる東区のマンション、会社の寮だった。

この街での生活がもう30年近くが経とうとしている。

 

 

到着した空港では、あちこちで博多弁が飛び交う。

どこ行ったと?

こっちは、天気悪かったばい。

車、あっちに止めとうけん。

疲れたやろ?

 

すれ違いざまの博多弁に思わず緊張が解け、誰にともなくつぶやく。

ただいま。

マイホームタウン。

 

長年住むと、装いや景色が変わっても愛着がこびりつくものだ。