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2022 July

2022.07.29

番組出演のお知らせ

 

 

 

福岡、山口県(福岡近郊エリア)で放送番組の短いテレビ番組ではありますが、ちょこっと出演いたしますのでお知らせ。

 

TNC  テレビ西日本

7/31日曜日 午前11:45-50

「美の鼓動」

 

 

 

私目は、テレビを持たないので放送後でも観れるというwebで、薄目の節目がちで拝見しようと思います。

 

お見苦しい点ございましたら潔く忘れてくださいませ。

 

来週から8月。

ひょっとして年末が近くなってきた??

 

 

 

2022.07.18

スワンチェア

 

 

 

 

 

アポイント制の小さなショウルームスペースを始めて2年近く。

世の中の動きが止まったこともあり、ご案内を皆さんに送れたのはちょうど1年ほど前。

おかげさまで少しずつですが色んなお客様がやって来られるようになりました。

 

バッグを置いたり、商談の間にちょっと腰掛けたり、お連れ様の悩む姿を眺めたりするくつろげる椅子がやはりあった方がよいな。

 

頭の片隅にありながら既存の椅子でなんとか対応しておりました。

昨年、知人に案内して欲しいと言われご紹介しました行きつけのインテリアショップで、長年の担当者から偶然グッドニュースを耳にした。

 

アルネ・ヤコブセンのスワンチェアのキャンペーンが始まったばかりという。

それまでスワンチェアは自分には甘いデザインではないか、そんな思いもあり敬遠していたこともあり実は未だに一度も座ったことすらなかった。

良い機会だと実際に座ってみた。

途端に知人を案内した筈なのにすっかり自分自身が揺れていた。

まるで大きな白鳥に包まれるような心地になるホールド感と、デザインと思われがちな羽根部分の計算された肘置きの高さは完璧なまでの用と美。

椅子自体がゆっくりと回転するので、腰掛けた女性が両脚を揃えたまま椅子の向きを変えると、必然的に揃えた脚が斜めになる。

その様はなんとも優美で、エレガント。

誰も座っていない椅子としての佇まいも気品を感じますが、そこに座る人の所作やその人そのものの魅力で更に違った美しさが現れる。

そして、たとえば羽の部分に着ていたコートや手袋を掛けて椅子のそばを離れたとしても、そこに人がいたという残り香のような気配にもロマンが感じられる。

ああ。なるほど。

だから人気あるのか。

 

オーダーを決意したのが、キャンペーン締め切りのぎりぎり昨年末でした。

そして、途中、今年に入って新たな世界事情が加わりコンテナ積み込みが遅れに遅れ、予定より2ヶ月遅れで届きました。

 

 

この椅子が生まれたのは1958年。

建築家であるアルネ・ヤコブセンは、自身が設計したSASロイヤルホテルのためにスワンチェアだけでなく、エッグチェア、ポットチェア、ドロップチェア、ジラフチェアといった幾つもの美しい流線形の名椅子、そしてドアノブや照明器具、レストランで使用するカトラリーまでデザインをしました。

 

巨匠はやはり恐ろしいほどの創造の塊です。

 

発表当時はそれまでになかったこの椅子の大胆な流線形をどんな素材で表現したのか、このことが業界に大きな影響と革命が与えたようです。

 

 

 

デザインが生まれてきた背景や時代を知ると新しい目線が生まれます。

長年のお付き合いのインテリアショップの店長曰く、この流線形の椅子の張り地は、ミシンではなく全て手縫いで行われているという。

完成までに時間を要する筈ですね。

 

 

 

 

ショウルームスペースで、新たなシンボルチェアとなり皆さまをお待ちしております。

ぜひ、お越しになられましたらゆったりと回転する白鳥に抱きしめられつつおくつろぎくださいませ。

 

クリエイティブ魂。

微塵でもあやかりたい思いで、スワンチェアはフォンテスキーショウルームに座して、皆さまのお越しをお待ちしております。

 

 

 

 

 

2022.07.13

素晴らしき絵本「夜の木」

 

 

 

 

 

ずっと気になっていた絵本があった。

「夜の木」

絵本好きな方はおそらくご存知の方は多いと思います。

 

 

 

インドの絵本で、木にまつわる神話をまとめた本で、3人の画家によるもの。一枚一枚紙を漉くところから始まり、そのあとシルクスクリーンにて画家たちによる美しい絵がその紙に印刷、製本までもが手作り。全て自然素材にこだわり人の手でのみ作られた絵本という。

 

2008年のボローニャブックフェアで絶賛され、ラガッツア賞に輝いた本であるらしい。

毎回2000冊ほどの製版で、重版するたびにあっという間に売り切れてしまいなかなか手に入らずに定価の倍ほどの金額で出回っている。

今年の秋に第11刷の予定があるという。

 

さすがに倍の値段となると決心がつかずにいたのだが、先日、別な本をネットで探しておりましたら、定価に少しだけ割増の金額の中古を一点だけ見つけて即注文。

 

想像以上にとても美しい絵本で感激しました。

これは、絵本というよりはアートを購入した気持ちです。

むしろ、安すぎるのではないか…

手作りの証、裏表紙にはシリアルナンバーが手書きで記入されていた。

 

何度も何度も捲るたび、ほのかに香る紙の匂い。

漉いた紙のダマや、接着の時にできたヨレ、人の温もりを感じ幸せな気持ちになります。

 

この本はいつでもめくれる環境で、且つ表紙は眺めておきたい。

 

で、以前アクセサリーのディスプレイ用に購入していた額縁に細工をして、サイドから引き出していつでも絵本をめくれるような額を手作りしてみた。

 

 

 

リビングの壁面が呼吸するコーナーに変身しました。

 

 

絵本の上にある紅いアートピースは北九州在住の平山氏によるもので、こちらも手漉きの紙にブラジルの紅木の木屑を混ぜて創られたというアート。

 

このアートピースの下の余白に何かしっくりくるものをとずっと出会いを待っておりました。

 

まさか絵本になるとは想像もしなかった。

手漉きの紙と木、辿れば同じ素材の姿が変化したものたち。

表紙も壁紙から浮き立つことなく改めて中古とはいえ、この表紙のものが我が家に来てくれたご縁が嬉しくなった。

 

ちなみに重版の度に表紙の絵は変わるようです。

 

私の手に入れた本は、第9刷で表紙は「守ってくれる木」というお話の絵でした。

 

日々制作をする中で落ち込んだり、気分が沈んだりすることはよくあること。

そんな時は、手仕事の素晴らしさ伝えてくれたこの絵本をめくりながら、励まし、助けてもらいながら、自分をしっかり守りつつ原点に回帰して精進しようと思います。

 

良い出会いは、誰かに伝えたくなります。

 

機会がございましたら、ぜひ手に取ってご覧下さいませ。

伝わってきます。

 

 

 

 

 

2022.07.07

福岡個展の様子!!その2

 

 

今回は初めての暑い時期の個展。

 

梅雨の最中にスタートだったので、北九州在住のお花の講師に茶花や草花、和花をメインに装花をお願いしました。

外から悪天候の中お越しいただいた方々が、足を踏み入れたらすっと気分が転換されますように。と。

今回のテーマ、転換のキーワードにも掛けました。

 

 

 

 

花器は自宅で使っているお気に入りのものたちを使用して、合計10箇所生けてもらいました。

私も3カ所自分でやってみました。

銀のアクセサリーたちのそばで涼やかな空気感を演出してもらえたことで、おそらく皆さん目からも涼を感じられたと思います。

 

 

花材は私自身のリクエストはドウダンツツジをテーブルの上で人の頭の上にくるように2カ所お願いしまして、テッセンはぜひ使って欲しいと希望しあとはお任せしました。

仕上がると知らない花が多かったのでお伺いしたところ、あちこちから手配してくださったとのこと。

前半は猛暑だったために個展のスタート時間の前に生け替えや水やり、メンテナンスが終了するように北九州から通ってくださいました。

業種が違うとはいえプロの仕事を見せて頂き、身が引き締まる思いでした。

 

 

 

 

 

 

転換をテーマにした個展。

7年の時間の中には3年ほど止まった時間をみなさんかかえて今回お運び頂きましたので、マスク越しの笑顔を見るとまるで古い友たちに会うような温かさが心の中で芽生えました。

 

沢山のご来場誠にありがとうございました。

そして、お客さまが重なり十分にお話しできなかった皆様にも改めてまたどこかでお会いできますよう楽しみにしております!

 

さあ、先月末の佐賀個展から連続でしたが早速本日よりオーダー制作のコツコツな日々に突入です。

 

この暑さだけが苦しいですのお。

 

 

 

 

2022.07.07

福岡個展の様子!!その1

 

 

 

 

 

 

7月1日からスタートしました7年ぶりの福岡個展。

5日を持ちまして無事に終了いたしました!

 

7年ぶりの再会とこの3年間の自粛モードでなかなかお会いできていなかった知人、友人もひっくるめて日々楽しい再会の瞬間の連続でした。

 

 

 

 

今回は、信じられないくらいの暑さの日が初日となりましたが、遠く県外からの方も何人かご来場いただきまして、嬉し泣きなサプライズに感無量。

 

 

 

この仕事を始めてから、福岡ではずっとこのギャルリドアッシュで個展や写真展、お世話になりました。

初めてお伺いした時には、程よいアプローチにすっかり魅了され、スペースを拝見する前からここで個展をしたいと即決しました。

当初は若い木だったオリーブやトネリコも随分すっかり立派になり、今泉のオアシス、森のように育っていました。

再びここで個展をすることは難しい状況というのが現実のようです。

ありがとうギャルリドアッシュ。

 

 

 

 

 

 

 

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