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2023.10.26

紅葉登山

 

 

 

 

昨年は機を逃してしまった紅葉登山。

 

今回は登山仲間も増えて5年ぶりの大船山へ。

ここは、総歩行8時間近くと日帰りではなかなかのロングトレイルである。

早朝4時半に我が家を出発して午前7時から長者原登山口からスタート。

太陽が山陰からみえ始めると雨ヶ池の木道脇のススキが一気に幻想的な世界に。

坊がツルキャンプ場までですでに2時間。そしてさらにそこからが本番の山。

 

 

頑張ってよかったあ、そんな絶景が待っていてくれました。

大船山へのこの時期のルートは、途中の沢山の景色を楽しめるポイントがある。そしてあちこちからのあらゆる年齢の登山愛好家たちがひとめ見たいと紅葉を目指してやってくる。

頂上に、続々と息を切らして登ってくる皆さん、真っ赤に染まる山肌を見下ろした途端、あちこちで歓声が沸き起こる。

笑顔で持参のお弁当を広げる。

 

 

正直、写真よりも肉眼で見た方が圧倒的に綺麗なのです。

伝えるのは限界がある。

今回は御池の水面に映る赤い山と雲の様子を目視するべく、頂上より更に池の方へと下り池のほとりで雲の動きと水面が静まるのを待ちつつミラーマウンテンを楽しみました。

 

 

坊がツルキャンプ場は、この時期は最高にロマンティックなスポットである。

8時間近くの総歩行となると休憩時間やお弁当タイムを含むと10時間ほど山の中に滞在することになる。

日の出から日没までの太陽の動きが生み出す光のスペクタクルショウの自然美は、素晴らしい。

筆舌に尽くしがたい美しさである。

 

 

大船山への分岐、段原からの山頂アタックはかなり急登のがれ場続き、見上げるとめげそうになるのだが、登山では愛用の手拭い、今回は豆絞りをはちまきにして一気に登りました。

 

 

視線の先が1枚目の赤く染まる山肌で、その先には阿蘇根子岳。

来週あたりはきっと阿蘇界隈が赤く染まっていることでしょう!

 

地球に生まれてよかった!

 

2023.09.08

琵琶湖バカンス

 

 

 

 

春から走り続けていたので今年は長めの夏休みを取りました。

行き先は日本で一番大きな湖のある滋賀県。

滞在先は草津。

そこを拠点とし近江八幡。

長浜。

彦根。

湖西エリアの北、マキノ。

近江高島。

比叡山。

と、琵琶湖を一周しました。

 

 

琵琶湖はどう見ても海。

大き過ぎる…

 

 

 

こちらは藤森照信建築、ラコリーナ。

自然と一体化しておりました。

 

 

 

 

近江高島からすぐの白髭神社。

日の出が背景の時間帯には一眼レフも持った方々が多いそう。

湖西エリアのこの界隈は、遊泳できるところが何ヶ所かあります。

 

 

 

 

 

 

 

井伊直継城主の国宝、彦根城。

琵琶湖を眼下にした立派な城でした。

城内の庭園、玄宮園は、本当に素晴らしい庭園でした。

歩いているだけで癒されました。

 

 

 

 

近江八幡の夕暮れ時の水郷。

一眼レフにて撮影チャレンジ。

 

 

 

長浜にあったお菓子屋さん。

なかなかの風格でした。

 

 

 

 

サイクリストの間では、琵琶湖を一周することをビワイチと呼びます。

滋賀県自体も力を入れています。

今回、私もビワイチチャレンジ。

一周果たしました!

ははは。電車とレンタサイクル乗り捨てでシニア流ビワイチ。

 

ルートを確認しての感想。

私には一生かかっても1日で走るのは無理でしょう。

 

滋賀では色々な学びがありました。

近江商人に関わること、歴史に関わること、信仰に関わること、

そこに立って初めて分かることやしみじみと感じることなど多くあるものですね。

 

九州から来たと話すと、みなさんとても温かく接してくれました。

わざわざ滋賀を選んでくださってありがとう。

と、何人もの方に言われました。

隣県は京都や大阪、華やかな街に囲まれているからやはりどこか謙虚でした、そして、みなさんとても感じがよかったのが印象的でした。

 

 

やっと日も短くなって参りました。

けたたましい暑さにひとつピリオドかな。

 

 

 

 

 

2023.08.24

撮影会

 

 

 

先週、無事に終わりました愛知個展。

お運び頂きました皆様、暑いなか心より感謝申し上げます。

 

さて、本日は、秋以降の山口、大阪、広島での個展に向けまして個展DMの撮影会でした。

 

 

 

お客様でもあるアマチュアカメラマンと午前中から始まった撮影会。

いろんなパターンを撮影し、最終的にはどれが選ばれるのかは、企画ギャラリー側の意図、目的、カラーということで、出来上がってくるDMも楽しみのひとつなのです。

 

個人的には、こんなボケ感のあるニュアンスのあるものが好み。

それはカメラマンも同意見なのですが、あくまでも商業用の伝達すべきためのものなので、と、モニターを2人して覗き込みながらいつかカメラマンの感性に任せて、好きなように撮影してもらいたいなとこっそり思いつつ、

 

もう少し涼しくなったらロケ撮影に出かけましょう!と提案。

 

 

 

 

 

 

いつも遠くから撮影のためにお越しいただき感謝です。

 

さあ、私はと言いますと春からずっと制作三昧の日々でしたが、明後日よりしばし夏休みです。

行き先は、ずっと行きたかった琵琶湖での滞在型バカンス。

 

やっとここまで漕ぎつけて、ほっとしております。

 

働いて、休む。そして、また働く。

幸せなことです。

 

 

 

 

 

2023.08.10

雲の上で想う

 

 

 

山に登り始めてよく見るようになった空模様がある。

その空には、特別な名前がついているということを後にカメラの本で知った。

 

日の出前と日の入り前の数十分の間だけ見ることができる幻想的な色に染まる空。

マジックアワーと呼ばれているそうだ。

 

 

先日、愛知個展に向かう朝、見たマジックアワーの空。

真夏の暑さから解放される日の出寸前の早朝、スマホに収めながら思った。

ああ、山、行きたいなあ。

山が恋しい気持ちにしばし蓋をして空港へ。

 

搭乗してしばらくすると、眼下に広がる黄金色に包まれた瀬戸内海をみていると、旅の気分を思い出した。

若い頃、いろんな国へ向かう途中よく空から陸を眺め、シートポケットの航空会社オリジナルの雑誌巻末の地図と照らし合わせるのが大好きだった。

あの川のそばには街がある、今頃朝ごはんを作っているのだろうか。

長い飛行時間の間に何度も雑誌をめくる時間も旅なのだ。

時空を超えた空想の旅。

もう、今ではシートポケットの雑誌は存在しない。

Wi-fiが使えるのだから。

味気ない旅になったものだ。

 

 

機長による機内アナウンスが始まった。

四国、紀伊半島に分厚い雨雲が発生しているので、ルート変更して山陰より名古屋へ向かうので若干到着が遅れますとのこと。

 

 

しばらくすると右手にかなりの分厚い雨雲が森のようになっているのが見えた。

 

 

 

山を登り始める前は、その日が雲ひとつない空模様であって欲しいと願っていた。

しかし、ある時、山頂で気づいた。

思い違いをしていた。

 

空が美しいと感じるのは、青いからではない。

雲の存在があるからだ。

雲の定まらない形、それらが景色と相まって情緒を産むものなのだ。

景色の中に雲は存在していた方が美しさは格別である。

 

花が美しいのも、葉の存在があるから。

雨の日があるから、晴れの日が気分が良い。

秋に実りあるのも夏があるから。

とはいえ、この暑さはもう災害に等しい。

エコバックどころの認識では間に合わないレベルだ。

 

我々は便利になった時代を逆行させることはもう無理であろう。

行き着くところまでいくのが人間のサガというもの。

ある科学者が語っていたそうです。

持続化可能はあり得ない。

ただ循環するのみである。

 

と。

万物の循環。

その環の中にいる人間という生き物。

人間の都合だけで生きているのではないことを忘れてはいけない。

 

雲の上で想った。

 

 

 

 

 

 

 

 

2023.07.31

愛知個展のご案内はひとつ戻ってね!

 

 

 

若い頃は、日本茶はあまり飲まなかった。

正確には美味しいと思えなかった。

 

 

 

以前もブログの中で触れましたが、日本茶が本当に美味しいと感じたのはお世話になっているギャラリーのオーナーさんが、個展中の隙間な時間に淹れてくださったいっぱいのお茶でした。

甘くてとろっとしてそれでいて後口が爽やか。

ああ、もういっぱい飲みたいな、そう思わせるお茶でした。

石田三成が茶坊主をしていた頃、秀吉に出したお茶の逸話を思い出した。

 

とっても美味しいですね、どこのお茶ですか。

と銘柄を尋ねた私にオーナーさんは、

ごめんね。お隣のお茶屋さんのものでランクはそんなに高いお茶じゃないのよ。

私は、質問をとても恥ずかしく思った。

先方が答えにくい質問をしたことへの申し訳なさも多少はあったのだが、どこのブランドが美味しいとか希少なものは味が違うとか、そんな情報集めみたいな自分のものさしが恥ずかしかったのだ。

 

お茶は銘柄よりも淹れ方で味がこんなにも違うのだ。

それが日本茶なのだ。

やっと開目した瞬間だった。

 

サラリーマン時代は、とても忙しい会社だったということもあり、コーヒーマシンのコーヒーをそれぞれが好きなタイミングで飲むという習慣で、お茶汲みを女性がするという社風ではなかった。

今思う。

美味しいお茶の一杯が淹れられずして、どのくらいの仕事ができるものだろうか。

 

ものつくりは、手を動かしながら気持ちを込めることがとても大事であるように思います。

きっと一杯のお茶を淹れることも同じであろう。

 

昭和の職場の当たり前には、やはり人として大事な教えがあったのかも知れない。

そんな風に思うことも既に化石化した考え方であろうと認知しつつも、同時に否めない真実でもあるとも言い切れる。

 

お茶、とっても美味しいです。

 

そんなひとことが言える場にたくさん出会い、そしてそんなひとことが頂けるようになりたいものです。

 

 

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