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2015.10.07

粋な贈り物☆

winebottle

早朝より詰めて仕事をしたせいか、午後には思考力が落ちてぼぉーとなり、少しふらついていた。久しぶりに行きつけの焙煎屋に珈琲を買いに出かけることにした。諸々の用事を済ませると、いつも通る川沿いの道から時々川をのぞきながら歩く。

たまに亀が甲羅干しをしているのが見れるのだ。

いないな。

私が亀なら今日は絶対、甲羅干しするのになあ。もったいないね。

横断歩道を渡り橋を渡ると、金木犀の香りが鼻先にふわっととまった。辺りを見回すが、姿は見えない。

 

木陰では、少し冷たい空気。手に持っていた薄手のストールを首に巻く。

太陽の下では、羽織ったカーディガンの袖をまくる。

温度管理が難しい日中。

日の入りもいつの間にか短くなり、青空の名残を残しながら夜へと切り替わる空の色は、群青色にして透けるような深さ、秋の入口独特の宵の空だ。

こんな空を見ているとゴッホの夜空のカフェの絵を思い出す。ベランダでワインでも飲みたくなる。

先日のイベントで画家からお祝いに頂いたワインを、思い出した。

「20周年おめでとうございます。」少し照れくさそうに差し出されたワインのボトルには、銘柄のシールははがされ、画家のオリジナルの絵が描かれていた。

 

以前企画展でご一緒させて頂いた現代画家のT氏は、あまり多くを語らない方でしたが、とても清らかな印象の方でした。

ああ、なんて粋な贈り物だろう。Tさん、らしい。

とても心に沁みた贈り物だった。

 

秋は物憂い、感傷的な気持ちになり、姿の見えない香りにとつぜん胸がきゅうとなったりする。

実に危うい季節でもある。

この頃の沁みるような秋晴れ、来週も続くらしい。

 

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