2021.08.18
ざわつきをリセット
どれだけの雨が降るのだろうか。
被災された方々におきましては、慎みましてお見舞い申し上げます。
まだ、しばらくは青空は望めそうにない九州。
山も程遠い日々で、身体も頭の中もなまりそうだということで、先日、一瞬にも近いほどの曇り空を狙い仕事を早めに終わらせて、北九州の河内ダムサイクリングロードへ行った。
河内ダムは、美しい石積みのダムである。
趣のある赤い橋も緑に映えて美しい。
ここは、3年ほど前に夏に福智山にトレッキングした折に、立派なサイクリングロードがあると知り、桜の頃はさぞ美しいだろうと思われるコースで春にはぜひ。と思っておりましたのに昨年から行動が取りにくくなった次第。
友人の車に自転車を乗せてdoor to doorで、エクササイズ。
全身が雨に流されそうな気分でしたが、空は青空ではなかったがすっきりとした風が吹いて深呼吸しながらペダルを漕ぐと、頭の中に酸素が回り始めた気分になった。
曇り空を映したダムの水面は、幻想的な空気が流れていた。
自転車を止めてこの景色を見ていたら、心のざわつきがすうーっと静まった。
北九州は工業地帯であることもあり工業用水確保目的もあるのか、ダムがとても充実していて、そのダムを生かした住民のための憩いのスペースとしても整備されている。
ジョギングやウオーキングを楽しむ人々、自転車デビューした子どもと一緒にサイクリングを楽しむ家族、大学の駅伝チームの練習、目的はそれぞれ。
山や自転車を始めるまでは、気づかなかったこと。知らなかったことがこの数年でたくさん見えてきた。
目線が変わると、街の見え方も変わる。
趣味を持つということは、そんな視野の広がりも楽しみのひとつでもあり、思考に広がりがもたらされる気がする。
健全な肉体がなければ、健全な精神は得られない。
創造と制作においてのベストなコンディションをキープするために、エクササイズは積極的に心がけるようにしている。
じっとしていると、あまり発展的で明るい思考にはなりにくい。
光る画面は、むやみに見ないことだ。
画面の光を浴びるのではなく、こんな時はなるべく無償の恵み、太陽の光や体の周りを抜ける風を全身で浴びよう。
早朝や日没近くのベランダや庭でも良いのだ。
ダムを2周走り、公園のベンチでポットのお湯でコーヒーを淹れて休憩したら、自転車を積んでサクッと帰宅した。
3時間程で心をリセット。
私にとっては、サイクリングは短時間でのリセット手段である。
始めたのは2年ほど前。
まさかこんな時期にこんな風に役立つとは思っても見なかった。
再び、自粛期間へと突入しそうなニュースが流れている。
やむを得ないとはいえ、やはりストレスは積もるというのが本音である。